スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

#45 どん底

2009/8/16
 難民キャンプより愛をこめて。

ここは本来、人に貸している部屋ではないらしい。
壁はベニヤ板だし、長い間住んでいないらしくホコリに埋もれている。
4畳くらいの部屋にベットとガタガタきしむ机。

狭くて薄暗い殺風景な部屋で、床は石畳で外と同じだった。
ホコリにまみれたベッドでは寝返りを打ちたくないから、当然休まらない。
そのベットの下からゲイのエロ本が出てきた時は、絶句した。

でも、仕方なしに貸してくれているのだから文句なんて言えない。
文句を言いたいのは向こうの方だろう。

部屋があるだけでありがたいので、とても遠慮しての生活。
両親が死んで、親戚の家に引き取られたドラマみたいに、
冷蔵庫使ってもいいですか?シャワー借りてもいいですか?といちいち聞く。
向こうは全く気にしてないかもだけど。


人に頼らなければ生きていけないみじめさに、どん底の気持ちでした。
相手が信用できる人かどうかもわからないのに、頼るしか無いくやしさ。
何度か、まゆつば物のいい話で騙されかけ、誰を信じればいいの?って思った。
そして新しい家は見つからない。
来月からの仕事もまだ決まってない。

誰にも必要とされず、誰にも認められない。
言葉ができないと何もできず、何をするにもお金がいる。
収入は無く、イタリアで破産したらどうなるんだろうか。
娯楽や気分転換もない不便な生活。
気の休まる時が全くない、焦りと不安の毎日。


日本には、家族やたくさんの友人、心の休まる所がある。自分の居場所がある。
恥ずかしいけど、急にとても寂しい気持ちになった。
日本じゃきっと、みんなお盆休みで楽しくワイワイやってるんだろうなって。

イタリア人もみんな家族とヴァカンツァに出かけ、街には少しの観光客だけ。
ほとんどの店は閉まっていて、道行く人もいつもより少なく、街全体が静か。
僕は,狭くて暗い部屋で一人、まずいスカスカのパンをかじりながら、
イタリアに来て初めて、独りでここにいる事が怖いと思った。

小さい部屋にいても普段なら何とも思わないのに、
鍵をかけられたと知ると急に閉じ込められたように感じる、あの怖さに似てる。
食欲が無い。

フィレンツェ生活って、オシャレで楽しいイメージかと思いますが
独り外国で自給自足していくのは、他の国と同じでとても過酷。
イタリアへの憧れが強く、住むのが夢だったりするとよかったのかもしれない。

最近の僕はとても暗い。


  人気ブログランキングへ 明日、この街から僕がいなくなったら
  いったい何人の人がそれに気づくんだろう?そんなこと考えてました。


スポンサーサイト

tag : 孤独 難民キャンプ フィレンツェ トスカーナ 仮住まい

コメント

Secret

あっはっは!

majiro

Author:majiro

企画マン まじろー
(写真:右)
 このブログの執筆者
2009/2
 サラリーマン卒業!
2009/5
 フィレンツェでコック修行!
2009/9
 プーリアでコック修行!
2010/4
 ヨーロッパ旅行
 『世界の緑から』へ出発!
2010/5
  帰国。(東京→三重へ)

デザイナー  ユー
(写真:左)


暦の上で
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
いろんな本棚



まじろんちの樹
最新記事
- - 最新記事 -
たき火を囲みながら。
昔の思いで
検索してくれるらしい
オススメ作品
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

黒いもじゃもじゃ
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。