スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あのインスタントコーヒー

「ちょっと待って、
 今病院から電話かかってきたからこのまま待てる?」

 ・・・。

 今、亡くなったって。。。」

                        コーヒー
ちょうど2日前。
ユーと2人でコーヒーを飲みながら深夜に話していたときのこと。

僕:「おれねぇ、
   このネスカフェのインスタントコーヒー見ると
   なんか小さいときのこと思い出すんだ。」


僕は、親戚の子供たちの中で一番、年が下だった。
いっぱいいるイトコたちは、僕が小学生の頃にはもう高校生や30歳になってた。
だから、お盆やお正月にみんなが集まっても、全然話が合わなかった。
大人たちは大人同士で飲みながら話してるし、
僕にとっては賑やかな分だけ、寂しい想いをしていた。

そんなときはいつもばあちゃんがコーヒーをいれてくれた。
古い日本家屋には不釣り合いなハイカラなコーヒーカップ。
いつもこのネスカフェのインスタントに、たっぷりと砂糖が入っていた。
そして、言葉少ないじいちゃんとばあちゃんといるのが、僕の居場所だった。


僕:「たいしてうまくないんだけどさ。
   なんかこの味が好きなんだよな。」

ただうなずき、僕の話に耳を傾けるユー。

小学生の低学年の頃、4つ上の姉はすでに中学生で部活で帰りが遅い。
両親は共働きだったから、家には僕1人で夕方を過ごすことも少なくなかった。
友達ともよく遊んでいたし、特に寂しい想いをしたわけじゃないけど、
よくじいちゃんとばあちゃんがいる畑の小屋にも遊びにいった。

じいちゃんは耳が悪く、口数が少ないから、黙々と仕事を続けてる。
僕が来てもあいさつ程度だから、あんまりしっかりと話したことはない。


僕:「無口でがんこなじいちゃんでさ、ほとんど俺と会話ないんだよ。
   でも、いっつも畑でなったイチジクを持ってきてくれた。
   いっつもイチジクだからさ、いいかげん飽きるんだけど、
   まーうれしいしさ。俺もらっちゃうんだよ。ありがとうってさ。」


ユー:「ははは。お前らしーな。」

僕:「だからこのネスカフェ飲むとさ、なつかしーんだ。ちょっと感傷的かな」

ユー:「相変わらずなやつだなー。」




今日1/13 イタリア時間 17時

休憩中。もう少ししたら仕事にいかなきゃいけない。
普段あまりならない携帯電話がなった。
母だった。


母:「突然の電話だけど、今大丈夫?仕事?」

僕:「大丈夫だよ。どうした?」

母:「おじいちゃんが危ないかも。持って1週間くらいらしいの。
   イタリアだし、すぐに帰ってくる必要はないかもし・・・」

僕:「帰るよ。それ以上に大事なものなんてない。」

母:「仕事は大丈夫なの?休めるの?」

僕:「休ませてもらうさ。大丈夫。できるだけ早くにか・・・」

母:「ちょっと待って、
   今、病院から電話かかってきたからこのまま待てる?

   ・・・。

   今、亡くなったって。。。」



僕は、間に合わなかった。


数時間経ったけど、実感がまだわかないんです。
僕は、今から少し眠って、朝一番には空港へ向かう。

急ごしらえの荷物と飛行機のチケットをもって、少しでも早く着けるように。
僕が実家につくには、時差も含めて35時間くらいかかる。


イタリアの遠さがくやしい



スポンサーサイト

コメント

Secret

No title

こんなとき、かける言葉がなにもみあたらない。。。
ネスカフェの香りと共に
おじいちゃんの魂はまじろーさんに会いに来てくれたんかもしれへんね。。。

No title

まずはお悔やみ申し上げます。
変なもんでさタイミングっていうか。。。うちの祖父も今朝亡くなりまして。
携帯のアラームと呼び出し音が同じだからなかなかアラーム止まらんって思ってたら親からの電話で。。
寝たきりになって14年くらい、89やから大往生なんだけど、東京からの帰り道、なんかぼーっとね。実感わかない感じ。
実家着いたらすぐ納棺、通夜って感じで、バタバターって。あ、おくりびと、なんて思ってたら出るときクラクション、パーーんって。

正月、実家帰ってたんだよね。こんだけ寝たきり長いとまぁ大丈夫か思って顔見ずに東京戻って。。。
ばあちゃんが泣くんだ。。。来てくれた人に挨拶しながらさ。。
28になってまだまだ気づくこといっぱいやな。なんていうか大事にせんとあかんな。



時間がかかってもお前の気持ちは届いとるに。




すんませんでした。私情ばかりで。線香番しながらビールが過ぎたかな。ちょっとはきだしたくて。。。

No title

まじろーくん、のぶくん

この度は本当にご愁傷様です。
人の死ってなかなか実感わかないよね。
しかも、いつも近くにいる人じゃないと、特にね。

ヒトミも小4でお父さんが他界したとき、
正直、実感なかったもんなぁ。
小さかったってのもあるけど、よく理解できんかった。
でもな、いつでも近くにいて守ってくれてることは確かなんさなぁ。
だからいつも私は色んな人に助けられて生きてこれてる。

もっと大事にしてあげれば、とか、もっと会いにいってあげれれば・・・とか色々と思う事はあるだろうけど、人を思いやる気持ちとか、そういう気持ちを大切にして生きていくことが、おじいちゃんが心の中で行き続けることなのかもね。
おばあちゃん、大事にしないとね。
元気な姿見せるだけでも、喜んでくれるもんだし。
自分が生きてるだけで喜んでくれる人がいるってほんと恵まれてるよね。
あ、何かしんみりしちゃうので、ここらへんで。

ご冥福をお祈りします。
二人とも、色々とバタバタして大変だろうけど、
体調には気をつけて下さいましね。
あっはっは!

majiro

Author:majiro

企画マン まじろー
(写真:右)
 このブログの執筆者
2009/2
 サラリーマン卒業!
2009/5
 フィレンツェでコック修行!
2009/9
 プーリアでコック修行!
2010/4
 ヨーロッパ旅行
 『世界の緑から』へ出発!
2010/5
  帰国。(東京→三重へ)

デザイナー  ユー
(写真:左)


暦の上で
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
いろんな本棚



まじろんちの樹
最新記事
- - 最新記事 -
たき火を囲みながら。
昔の思いで
検索してくれるらしい
オススメ作品
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

黒いもじゃもじゃ
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。