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#95 15年前。あだ名の秘密。

 過去の思い出 
   このお話は過去のお話です。
   イタリアも起業も料理も関係のないお話です(^_-)
          (→若毛のヨミカタ




「早く学校へ行きなさい!」

「いや、それがさ、そのタイミングってのがあってさ。
 今はまだその、違うかなー。なんて。」

「高校生が朝から喫茶店でコーヒーだなんて、
   いったい何様のつもりなの!」



朝10時過ぎ。
そこは学校までの道中にある商店街にあるカフェ アポロ
当時、遅刻王ランキングで一馬と争っていた僕は、昼から行くか、
仕方なくすぐ行くか、そんなこと考えるわけでもなく、コーヒーをすすっていました。
ひとしきり文句は言いながら、コーヒーはいれてくれる優しいノリコママ。
僕はこの人にはいつもたじたじ。


そして、ここの息子が、僕の友人のアックンなのだ。

ちなみに息子アックンは、すでに学校に行ったらしい。さすが。
こいつは、僕らの中でも一番の優等生だった。
学校でも成績は優秀で、卒業式に名前を呼ばれるトップ10にも入っていたほど。
暗算なんかもぴか一で、ワリカンする時とか重宝する。

しかも、バレー部でエースアタッカー。身長180なんとかセンチ。
オシャレでカッコいい。当然モテる。僕らの中で唯一、爽やかな好青年に見える。

僕とは中学になったすぐから友達になり、それからはずっと今でも仲がいい。
そして、今でもその初めて会った日というのを僕は覚えている。



中学から学区が変わった僕は、最初は学校に知合いなんてほぼゼロだった。
かたや他のみんなは、だいたい知り合いってのが多くて、もう入学式の後から
知った顔同士で集まって騒いでいたのだった。
僕は、その輪に入るのがおっくうで、そのくせ実は寂しかった。

入学後すぐの休み時間、その中ですでに人気者風のノッポが、
ひとりぼっちで席に座って時間を持て余す僕に話しかけてきた。

アックン:「なー、消しゴム落としやらねー?」
これは当時はやった消しゴムを使った遊び。
当たり障りのないこの遊びは友達作りのいいきっかけのようだった。

アックン:「でさー 名前なんてゆーの?」
爽やかで、明るくて、育ちの良さみたいなのがにじみ出てる。

アックン:「へえー しんじろう(真二郎)って言うんだー。
      じゃあ、今日から “まじろう” なー!」


えええぇっ!! じゃあって何だよコイツ!
初対面で。人の名前を。勝手に。変えやがった。爽やかに。

中学入学後すぐなのもあって、誰も僕の事なんて知らない。
マジロウって名前が気に入ったわけでもない。
まして自分から「マジロウって言います」なんて言うわけも無い。

のに。なのに!

アックン:「コイツさー マジローって言ってさ、
      オモシレー奴なんだよ。はっはっは!」

いつも勝手にあだ名で紹介する。しかも体以上に声がでかい。
人気者だけに、顔も広くって、いろんなやつのところへ引っぱられてく。

そうやって中学で知り合うやつのほとんどが、“マジロウ”って呼ぶようになる。
困ったのは、携帯なんて無かった当時は、連絡はもっぱら自宅電話で
もちろん出るのは僕のおかん。

「もしもし、あの、マジっ あっ しんじろうくんいますか?」 とか
「えええー!マジロウって本名じゃないんですか?」(んなわけねーだろ)とか続くと
さすがにおかんも、息子が改名した事に気づき始める。まったく恥ずかしい。

そして、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、
そして今でも僕はマジロウ。
友達、後輩、先輩、友達の親、担任や校長先生、恋人までみんなそう呼ぶ。

知合いのいいトシした社長もビシッとスーツできめて
「マジロウ君げんきか?」なんていうもんだから、なんか親近感わく呼ばれ方だ。
なんか覚えやすくて、呼びやすくて、愛嬌のあるあだ名なんだろうな。

僕は、今までこの名前に何度も助けられてきた。
出会ったばっかりの親友が、とっさに思いついた優しさが今でもうれしい。


あんときはありがとうな。


それから僕ら2人は、悩み事の相談をしたり、ケンカしたり、一緒の塾へ行ったりと
ライバルのような、どこか兄弟のような感覚で、過ごしてきた。
そんなアックンも、もう結婚していて、僕が帰国する頃には子供が産まれているだろう。

あいつは名前つけるのがうまい。だから期待している。
もちろんモジロウとかマジ子とかつけるんだよなぁ?



                     →そんな最近のアックンはこちら

  人気ブログランキングへ 今回は、続きがあります。
   アフェアポロのある日の会話が。


        20080423234312_convert_20091218072611.jpg

「ああ、ホットね。砂糖もクリームもいつもどおりで。あ、やっぱクリーム増やして。」

「・・・。」

「まじろう!あんた謹慎中でしょ!なんでここにいるの!」

「ん。暇だし。だいたい家にいれば反省するって発想がそもそ・・・」

「そういう問題じゃない!」

「ずるいよなーアックンはー。俺らと一緒にいても反省文とか謹慎とか無縁でさー。」

「そりゃそそうよ。私の一人息子ですもの♥」
あっそう。

「そーいやさー。その息子さ、最近おかしくない?」

「いーえ。いつもどおりの自慢の息子よ。」

「やたら長電話してるとか?」

「あ、・・・たしかに。」

「部活のわりには帰りが遅すぎるとか?」

「う、うん。」

「霊に取り憑かれたとか言ってなかった?」

「それは知らないわ。」

「あー。そりゃー 女だ。新しい女だわー。」

「え?! ちょっと! だれ? だれなのよ!」

「言えないなー。口止めされてるから言えないなー。女子バレー部かもなー。」

「え、女子バレー部なの????」

「だから言えねーって!女子寮に住んでるとかさー。」





こうやってしょうもない話や、僕の失恋のときの相談も、ちゃんと聞いてくれる。
僕はこのカフェアポロで、恩師である高島のおっちゃんや商店街のオヤジたちと出会い
親と同じような世代の人たちと話せるようになった。

僕の世代では、昔のような近所付き合いも希薄になっていたので、
大人と話す貴重な経験だった。
社会人になって、えらく目上の人と話すのが自然にできたのは、ここのおかげ。

そして社会人になってからというもの、三重にかえる時には、
実家とアポロへのお土産探しに出かけるのが僕の恒例だった。

持っていったら案の定、「気にしなくていいのに」って言われるけど、
最初は大人になったところを見せたくて始めたのだったけど、
それも今では僕の楽しみになっている。
実家が2つあるような。ね。

今回は、ずいぶん長い事アポロにいってねーな。イタリアから帰る時には、
両手いっぱいにお土産もって帰らねーとな。ははは。

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tag : あだ名 アックンはゲスパンマンとは大違いだ。

コメント

Secret

No title

何回か書き込みしたけど、言葉にすると違うんだよな。。。☆

感情移入して読みました。
まじろうさんの大胆さとか、素直さや、繊細さ(って書くとイヤかもしれないけど(笑))、繋がりを大切にする所など。。。何となく、想像します。

皆、まじろうさんの帰国、待っているでしょうね。。。v-398

。。また、楽しみにしています!!!

No title

俺の今までの人生の中で間違いなく最高の命名やった。
ぱっと思いついたあだ名がこんなにもみんなに愛されているのは、まじろーがみんなに愛されている証拠だな。
なんか親みたいな感じで素直に嬉しいし、俺が名付けた!って自慢したくなるのも不思議な気分だ。
生まれてくる子にも素敵な名前をつけてやりたいもんだ。

でもモジロウとマジコは無いだろ(笑)

手土産よりも土産話を楽しみにしてるよ。
とりあえず元気で帰ってこーい!

>とっすぃぃぃさん

素直に、ありがとうございます(^_-)

僕も感情移入して書きました。
なにしろ15年も前ですからね。

そういう気持ちって、大人になるとわすれちゃうでしょ?特に男は。
僕は忘れてほしくないなぁなんて思います。
このブログを読んで、久しぶりに昔の友達にでんわしたりする人がいたら、
書いててよかったなー。って。

ちょっとカッコ良すぎ?ですな。

>アックン

>でもモジロウとマジコは無いだろ(笑)

とおっしゃいましたが、マジロウとモジロウは、
かなりのニアミスなんですが。

僕は、その“無い”名前で生きてきたんですけども。。。

だからお前の子供は俺が命名してやるよ。
おれそーゆーのうまいしさー。
俺の前飼ってた熱帯魚の名前は、“サカナ”。
そーゆーシンプルさがいいでしょー?
まかしとけってー。

いつまで?

No title

うんうん・・・。友達を思い出したよー。
私も専門学校時代だけなぜか名前とはぜんぜん違う「きょーこちゃん」って呼ばれてて
家に電話が掛かってくるとお母さんが変な顔してたわ。
今でもその頃からの友達は「きょーこちゃん」と呼んでくれるなぁ。
あだ名っていつのまにかなじんでて
改めて思い出すと・・・「出会い」っていう人生最高の宝物をくれる
重要なキーワードなんかもしれへんね。

>なおぴちさん

そーなんですよねー。
あのあだ名を家族に知られるってのは、
妙に恥ずかしいんー。(本人だけー)
とくに全然違う名前だと、何で?ってなるし。

しっかしキョーコチャンって、全然違いますやん。
まさか、もしかしてなおぴちさんって、本名!?
もし本名なら、ほんまファンキーな親御さんや~。

ん?いまひらめきました。

アックンの子供の名前、マジピチでどうや?
マジ=ピチとかにしとくか?

まだ間に合う?
あっはっは!

majiro

Author:majiro

企画マン まじろー
(写真:右)
 このブログの執筆者
2009/2
 サラリーマン卒業!
2009/5
 フィレンツェでコック修行!
2009/9
 プーリアでコック修行!
2010/4
 ヨーロッパ旅行
 『世界の緑から』へ出発!
2010/5
  帰国。(東京→三重へ)

デザイナー  ユー
(写真:左)


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