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#110 それはローマから。

チャオ、ボナセーラ。

ご機嫌いかがでしょうか?


祖父の死による一連の緊急帰国が終わり、またイタリアへと戻ってきました。
長い間、ブログの更新もままならずバタバタした日々でした。

実は、今回の帰国劇にはもう1つ別のストーリーがありました。
今日はそれを少し紹介します(^_-)




2009年11月某日


「泉川へ差入れを贈ると言ったが、
 急遽取りやめることになりました。
 直接そちらにお伺い渡します!

 やっぱりFACE TO FACEが基本でしょ。」

「はぁ?ほんとに言ってるの?」


※泉川・・・僕の源氏名みたいなもの
※カズヤのセリフ →この時のコメント

                       125647_detailImage1.jpg
僕のサラリーマン時代の友人のカズヤが、以前から仕送りをしてくれると
言ってくれていた。そしてそれがイタリアへ来て直接手渡しになった。
僕への仕送りを手渡しするためだけに、イタリアに来るらしい。すごい。


ルー大柴に似た風貌とはうらはらに、礼儀正しくて腰の低い
いまどきの若者の逆のところにいる青年カズヤ。

彼がイタリアへ来ることが決まってから、ほどなくして日程も決まる。

2010/1/17(日)-18(月)

ここプーリアのクソ田舎カロヴィーニョまで来るというのだ。
しかももう1人のゲストと呼ばれる人をつれて。誰?

ところが、1/14(木)。祖父が死んだと電話で知らされる

どうやってすぐに帰国するのかとか、仕事を休んでもいいかとか、
さらにもう1つ大きな問題を抱えていた僕は、いろんな事が頭を駆け巡る。

まずい!カズヤ。今週だけはまずい。だって帰国するから!



2人が来るためにいろんな準備を進めていたけど、まさか日本とイタリアを
同じタイミングで入れ違いになるなんて思ってもいなかった。

すぐに日本のカズヤに電話をするけど、深夜のためつながらない。
冷静になれないまま、留守番電話に状況を録音する。
そして数時間後の日本の早朝に電話があり、カズヤは僕に言った。

「おじいちゃんのことはしかたない。
 俺たちの事はまったく気にしないでいいからね。
 イタリアには観光にでもいってくるよ。」



出発前日の朝に、僕がいないことを知り動揺しているカズヤと
ずっと落ち着かないままの僕は、しどろもどろになりながらの電話のやりとり。

さらに、ゲストというのは、サラリーマン時代の僕の恩人でもある先輩だった。
きっと「がんばってるかー!」って檄を飛ばしにきてくれるつもりだったんだろう。

これでもかってくらい厳しい人だったけど、僕に仕事を教えてくれたのはこの人で、
一緒に温泉旅行に行ったりと、とにかく公私ともにかわいがってくれた。
そのことに僕はうれしさを感じながらも、申し訳なさでいっぱいだった。

結局、なんと僕らは同日に成田空港で2時間差の入れ違いになった。
お葬式のため日本に帰ってきた僕と、仕送りを運ぶためイタリアへ飛ぶカズヤたち。
         chikinra-men5p.jpg
その後、僕がイタリアへ戻ってきたら、家に大きな小包が届いていた。
それはカズヤが、僕のためにとスーツケースに入れて持ってきてくれた仕送りだった。
ローマから発送されていて、かなり大きく、ミソやダシの素、チキンラーメンや
レトルトカレー、さとうのご飯までかなり充実のラインナップ。

後で知ったのだけど、カズヤのスーツケースの7割をこの仕送りが占めたらしい。
そのため、自分の着替えをいれることができなかったらしい。

さらにカズヤはフライト当日に寝坊したためにパジャマ(アディダスジャージ)
家を出てしまったらしく、ローマ観光はもちろん旅行中はずっとパジャマだったらしい。
パジャマのクセして、グッチでネクタイまで買ったらしい。ぷっ。


僕への仕送りはローマから(^_-)
そしてカズヤのイタリア旅行はずっとパジャマ。

やっぱり持つべきものは、


   着替えだろ!


人気ブログランキングへ ちょっとうれしくなるエピソード。
 世界を股にかけて入れ違う。

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tag : イタリア 仕送り ローマ フライト アリタリア 入れ違い

#109 博士の愛した数式3

 過去の思い出 
   このお話は過去のお話です。
   イタリアも起業も料理も関係のないお話です(^_-)
          (→若毛のヨミカタ



(このお話は続き物です。→「博士の愛した数式1」

  あらすじ
 ウチダ先生80cmの至近距離で堂々とカンニングする博士(一馬)
 その現場を目撃した先生は何も言わずに去っていくが、
 放課後に廊下で出会ってしまう僕ら。



ウチダ:「一馬クン、あの教壇のは何だね?数学の公式みたいだったけど。」
この気の弱い初老の男性は、いつもストレートな事は言わない。
悪い人じゃないのはわかってるんだけど、どうせならはっきりとど叱られたい。

博士(一馬):「あ、あれですか。ノート忘れた時にノート代わりにしたんです。」
最後までカッコいい。どっちに転んでもいい事してないくせに。

ウチダ:「あれ、すぐに消しなさい。カンニングと間違われるから。」
いやいや先生。あれはカンニングですよー。
全校生徒のみなサーン、あれはカンニングでーす。


そして教壇を掃除し始める博士(一馬)。

一馬:「ぜんっぜん消えねー。油性はむりー。はっっはっは。
    しかもウチダぜってー気づいてるしさ。回りくどいよなー。」

摘発されなかっただけでもラッキーなのに、博士にはまったく罪の意識はない。
おそらくもうテストが終わってから8分以上経ったからだろう。

一馬:「あ、そうだ!どーせ消えねーし、明日の公式も書いてくか!」
さすがである。しかもこれで今日も勉強しないですむと言ってうれしそうだ。。。


(そしてその次の日の朝)

僕たちは目を疑った。
いつもと同じものが、いつもと違うのだ。


うおおおおおぉぉ!!

なんと、なんと教壇が、全部ペンキで塗られてる。。。

                     はけ
おそらく、元と同じ肌色がなかったんだろう。
こんがり日焼けした松崎しげるみたいなカラーリングになってる。そして臭い。
もちろん、博士が愛した数式は跡形もない。

一馬:「あいつ!ペンキの色、間違いやがったな!!」
そこかよ!!もっと考えることあるだろー!
そしてこいつ試験勉強してない。悪人のくせに怒っている。
しかも今から書き込むと「ノートの変わりにしてた」ってのが通じなくなる。

結局、博士のテストはその日ボロボロ。
そんなのを熱いまなざしで見ていた僕のテストもボロボロ。


僕:「でもなんでもっとバレないようにしないんだよバカ。」

そう聞く僕に博士は、博士の美学で答えた。


「隠れてやったらほんとに悪いやつじゃんか。」



人の常識とは、まったく人それぞれなのである。
どこで線を引くか? そんなことよりも
自分で引いた線は守る。そっちの方がカッコいいんだなと僕は思った。


 悪いこと + 隠れてやらない = 良いこと


だそうだ。


カッコいいとはそういうことか。



人気ブログランキングへ そんな博士も、今では税理士になるため真剣に勉強しています。
 そう遠くない先に、ほんとの先生になるわけです(^_-)ガンバレ!

tag : 博士の愛した数式 高校生 定期テスト カンニング

日本に立つ。

今ようやく通夜から帰ってきて、寝る準備をしています。

イタリアの家を出てからかれこれ48時間近くほとんど眠らずに

ここまで来たのでもう疲れがピークだ。


眠る時間はたくさんあったけど、なぜか目が冴えていて

眠ることはできなかった。


日本へのフライトを待つとき、となりの日本人が、

「夢から現実に戻っちゃうね~」と残念がって言っていたのとは対照的に

ぼくにとっては現実から現実へのフライトだった。


葬儀の準備には間に合わなかったが、それでも通夜と告別式に間に合ったのは

不幸中の幸いでした。


祖父の顔は、やせ細ってはいたけど幸せそうで、きれいでした。

なにも整理できてないけど、まずは眠ります。おやすみー。



ローマ空港で待つ

今はローマ空港で、乗り換えのフライトを待ってる。

少しでも早くつくように。

焦ったって仕方ないんだけども。

早く!早く!


roma.jpg

あのインスタントコーヒー

「ちょっと待って、
 今病院から電話かかってきたからこのまま待てる?」

 ・・・。

 今、亡くなったって。。。」

                        コーヒー
ちょうど2日前。
ユーと2人でコーヒーを飲みながら深夜に話していたときのこと。

僕:「おれねぇ、
   このネスカフェのインスタントコーヒー見ると
   なんか小さいときのこと思い出すんだ。」


僕は、親戚の子供たちの中で一番、年が下だった。
いっぱいいるイトコたちは、僕が小学生の頃にはもう高校生や30歳になってた。
だから、お盆やお正月にみんなが集まっても、全然話が合わなかった。
大人たちは大人同士で飲みながら話してるし、
僕にとっては賑やかな分だけ、寂しい想いをしていた。

そんなときはいつもばあちゃんがコーヒーをいれてくれた。
古い日本家屋には不釣り合いなハイカラなコーヒーカップ。
いつもこのネスカフェのインスタントに、たっぷりと砂糖が入っていた。
そして、言葉少ないじいちゃんとばあちゃんといるのが、僕の居場所だった。


僕:「たいしてうまくないんだけどさ。
   なんかこの味が好きなんだよな。」

ただうなずき、僕の話に耳を傾けるユー。

小学生の低学年の頃、4つ上の姉はすでに中学生で部活で帰りが遅い。
両親は共働きだったから、家には僕1人で夕方を過ごすことも少なくなかった。
友達ともよく遊んでいたし、特に寂しい想いをしたわけじゃないけど、
よくじいちゃんとばあちゃんがいる畑の小屋にも遊びにいった。

じいちゃんは耳が悪く、口数が少ないから、黙々と仕事を続けてる。
僕が来てもあいさつ程度だから、あんまりしっかりと話したことはない。


僕:「無口でがんこなじいちゃんでさ、ほとんど俺と会話ないんだよ。
   でも、いっつも畑でなったイチジクを持ってきてくれた。
   いっつもイチジクだからさ、いいかげん飽きるんだけど、
   まーうれしいしさ。俺もらっちゃうんだよ。ありがとうってさ。」


ユー:「ははは。お前らしーな。」

僕:「だからこのネスカフェ飲むとさ、なつかしーんだ。ちょっと感傷的かな」

ユー:「相変わらずなやつだなー。」




今日1/13 イタリア時間 17時

休憩中。もう少ししたら仕事にいかなきゃいけない。
普段あまりならない携帯電話がなった。
母だった。


母:「突然の電話だけど、今大丈夫?仕事?」

僕:「大丈夫だよ。どうした?」

母:「おじいちゃんが危ないかも。持って1週間くらいらしいの。
   イタリアだし、すぐに帰ってくる必要はないかもし・・・」

僕:「帰るよ。それ以上に大事なものなんてない。」

母:「仕事は大丈夫なの?休めるの?」

僕:「休ませてもらうさ。大丈夫。できるだけ早くにか・・・」

母:「ちょっと待って、
   今、病院から電話かかってきたからこのまま待てる?

   ・・・。

   今、亡くなったって。。。」



僕は、間に合わなかった。


数時間経ったけど、実感がまだわかないんです。
僕は、今から少し眠って、朝一番には空港へ向かう。

急ごしらえの荷物と飛行機のチケットをもって、少しでも早く着けるように。
僕が実家につくには、時差も含めて35時間くらいかかる。


イタリアの遠さがくやしい



#108 博士の愛した数式2

 過去の思い出 
   このお話は過去のお話です。
   イタリアも起業も料理も関係のないお話です(^_-)
          (→若毛のヨミカタ



(このお話は、続き物です。→「博士の愛した数式1」


ん?なんだあの子、手を挙げてる?


さっきから堂々とカンニングを続ける博士(一馬)。
その後ろの方に座る女の子が手を挙げている!

どうやら消しゴムを落としたから拾ってほしいようだった。
テスト中はこうやって無言のやり取りがなされる。
そして先生がそれを拾いにいくのだ。
告発でなくてよかったと胸を撫で下ろす僕。

本物の先生ウチダは女の子の挙手を見つけて、その子に今行くよと目で合図をする。

ビクッ

(なんかニセの博士と本物の先生が目が合った。)
博士は、もちろん自分の後ろの方に座る女の子が消しゴムを落とした事なんて知らず。
後ろめたい博士は、先生の動きにどぎまぎする。その様子をハラハラしながら見る僕。

先生が消しゴムをひろいに動き出す!

博士は、頭を抱える振りをして教壇を自分の体で隠そうとする!

先生の動きにあわせて博士も動く!


(カッコいい・・・。すげー。無言の心理戦。)


まじっく でも。
 先生の帰り道は、さすがに博士も後ろを
 振り向けないため、何もできない。

 その時ウチダ先生が足を止めた!

 僕:(バレたな。
    テスト終わったら呼び出しってとこか。)


 ついに、ウチダ先生、博士のマジックで書かれた数式
 (カンニング)を発見してしまう。
 だって、教壇の半分くらいは
      博士の愛せなかった公式で埋まっているのだから。

このずさんなカンニング。僕は後にも先にもこんなテキトーなプレイは初めてだった。
博士はいつもそうだ。二十歳を超えてもらしたときもそう。
フラレタときもそう。いっつも堂々としてオープンだ。

カッコいい。。。

男の懐の深さは、きっとカンニングペーパーの大きさなんだと思う。
僕はこの時、「紅の豚」のポスターに「カッコいいとはこういうことさ」
とあったのを思い出した。・・・こういうことか。

ともかく、その後ずっと、先生は博士を見ている。

完全に博士は容疑者Xへと変貌を遂げたようだ。さようなら博士。
これではせっかく博士の愛した数式もまったく使えない!

けどもそこは博士(一馬)。

ウチダ先生の熱い視線を感じながらも、おでこに手を当てて考えるフリをしながら
数式への愛は止められない。

僕は、その愛の深さを知り、目頭が熱くなっていた。
テスト用紙にポタポタ落ちる涙。(これはウソ)

涙で問3が見えない!(これもウソ)


キーンコーンカーンコーン。


そんな夢のような時間が終わり、テスト用紙が回収され、先生が去った。

博士(一馬):「アッブネー!バレたかと思った!」
この人は、先生が立ち止まった事には気づいてないらしい。

僕:「え?完全にバレてたっしょ?でもなんで、先生は何もいわないんだろうな。」

僕たちに少しの疑問を残してその日のテストは全て終わった。
おそらく博士はテスト始まって以来の成績をたたき出すだろう。

そうして僕らは帰る事にして、廊下に出た。

なんとそこにはウチダ先生が!!


人気ブログランキングへ どうなる博士!次回、博士の美学が数式で登場します。
 ちなみに一緒のクラスのアックンは、いつも通りスラスラ解いてた。

#107 博士の愛した数式1

 過去の思い出 
   このお話は過去のお話です。
   イタリアも起業も料理も関係のないお話です(^_-)
          (→若毛のヨミカタ



「博士の愛した数式」
交通事故による脳の損傷で記憶が80分しか持続しなくなってしまった元数学者「博士」と
博士の新しい家政婦である「私」とその息子「ルート」の心のふれあいを
美しい数式と共に描いた映画。(2006)


        博士2

僕の友人にも数学をそこそこ愛したために理系にすすみ、
そこそこの愛だったために、高2で文系に移った博士がいます。

その博士の名前は、一馬(かずま)先生。

信号待ちで脱糞して以来、記憶が8分しか持続しなくなってしまった元理系「一馬」と
博士の古い友人である「僕」とその担任「ウチーダ」の心のせめぎあいを
美しい数式と共に本日はお送りします。




ある晴れた日の朝。
高校1年生である僕が、教室に向かうとそこには
細身でキリッとした端正な顔立ちの博士がドアのすぐそばに立っていた。

博士:「アナ○ルを分析、アナリシス。。。ブツブツ。。。」

どうやら博士は、「下ねた語呂合わせ英単語」という本を片手に
歩きながら勉強しているようだ。
この博士は、TOKIOの長瀬智也に似ている上、オシャレで超がつくほどモテる。

(言葉を発しなければ。)
                         のーと
ルックスを台無しにする低レベルのエロさと小学生のようなバカさを兼ね備える博士。
それがこの男、一馬である。

そしてこの日は、期末テストの2日目で、1限目が英語、2限目が数学だった。
博士は、期末試験だからといって勉強なんてしない。博士だからだ。
勉強しようと思っても、帰り道にプラモなんか見つけると、その日はもう勉強はゼロ。
まったく鳩のような思考回路をしている。


博士(一馬):「あ~ あの単語帳ぜんっぜんでねーよ!あれが一番覚えられるのに!」
英語のテストがダメだったようだ。
当たり前だ。テスト範囲じゃないというより、そもそも学校では使えない本だから。


きょうだん そして次のテストが始まる少しだけ前。

 中央の最前列に座る博士の目の前には教壇がある
 なんと博士は教壇に物理の公式を書き始めた。

 もちろんカンニング用だ。
 テストを監督する担任のウチダ先生は
 その教壇に座って監督するため、そこはまったくの死角。

 まさか自分の座っている教壇のこっち側に
 カンニングの公式がびっしりとは思わない。

 ウチダ先生から80cmの距離には、博士の写した公式。
 ただ、こっちから見るとすぐバレるため、
              こっちに回られようもんなら則試合終了となる。


博士(一馬):「いやぁ、余裕!今回はきたよー!!」
テスト後のセリフ。当たり前じゃんか。カンニングしてんだし。

博士(一馬):「ただなーシャーペンは読みにくいし、すぐ消えるからあかんな。」
博士は、そう言ってなんと油性マジックを取り出した。まさか・・・?

博士(一馬):「次は数学か~。元理系てとこを見せないとな!」
博士はそこそこの愛しかなかったために、頭の中の公式はとても少ない。
サインとコサインのあたりは、特に愛せなかったらしい。

そう言って、次々と博士は教壇に数式を書き込む。油性マジックでしっかりと。
そしていよいよ数学のテストが始まった。
                         まじっくくろ
テストが始まって20分くらい経っただろうか。
博士(一馬)は、もう慣れたもので堂々と教壇を見ている(カンニングしている)
その様子を見ながら僕は、なんてカッコいいんだろうと羨望の眼差し。
その時。


僕:(ん?なんだあの子、手を挙げてる?)


博士(一馬)の後ろの方の席の女の子が手を挙げている!


人気ブログランキングへ この博士のお話は、男の懐の深さとほんとうのカッコよさを
 見られる特にステキじゃないお話です(^_-) 

tag : 博士の愛した数式 高校生 カンニング 教壇

#106 湯船につかりたい

「ねえ、この本に載ってるこのブリオッシュ作ってみてよ。」

「カッペリとペペロンチーノ? りょうか~い。」


   buri2.jpg
        (これはブリオッシュとは関係ない写真だけども)

シェフのテレーザが僕に出した指令のもとになったこの本というのは、
「Cucina e Vini」といって、料理とワインの月刊誌。

          IMG_0968.jpg

さっきからしきりに、ブリオッシュ(パン)の写真を
「かわいいね♪かわいいね♪」と言っていたため
ある程度予想はしていたけども。

そして偶然にも今回の特集は「Giapponese」つまり「日本」!
空前の日本ブームによってこんな田舎でも金閣寺を見る事ができるのだ。
芸者、人力車、日光東照宮、新宿、ヨドバシカメラなどなど紹介されている。

   IMG_0971.jpg IMG_0973.jpg


ところで最近よく思うのですが、結局のところ僕は日本人なんだなぁということ。

靴を履いたままの生活にも慣れ、みそ汁のない生活にも慣れたものの、
やっぱり、日本の歴史的なものをみると変に落ち着く。
なんかしっくりくるっていうのかな。
あんまり日本では意識しなかったけども、離れて初めて気づくわけです。
           ふろ
ちがう。そんな文化的で知的な話がしたかったわけじゃないんでした。
僕が日本人なのは、


湯船につかりたいからっす(・ε・)
こっちの入浴はもっぱらシャワー。
しかも半畳ほどのスペースにシャワーカーテンだけが設置されてるのが普通。

海水浴場かね。


夏は良かった。うん。海水浴場でも。
冬は寒い。
芯まであったまりたいし、湯船で脱力して初めて入浴じゃないの?

あー 湯船~!

だいたいさ、立ったままシャワー浴びるっしょ?
足の裏ってどうやって洗うんだろ。ただでさえ靴生活のくせに洗いにくい。
片足上げて、シュシュッとやるのかな。微妙にバランスとりながら?

やっぱ湯船・・・。


そう思いながらかれこれもう7ヶ月。
湯船の国はまだ遠い。



人気ブログランキングへ  今回話題になったブリオッシュは近いうちにまた載せますね~。
 そしてこの本の日本特集も、ちょっと笑えるのでまた載せます笑。

tag : ブリオッシュ 湯船 イタリア生活 日本特集

#105 チキンレースはどうなった5

(このお話は続き物です。 第1話はこちら→「チキンレースはどうなった1」


 過去の思い出 
   このお話は過去のお話です。
   イタリアも起業も料理も関係のないお話です(^_-)
          (→若毛のヨミカタ





そしてしらないうちにすっかり朝日が昇って。


奥野:「うおぉいぃ!!足が冷てー!!!」

ユー:「潮が満ちてきた!足が海中だ!!!
    起きろ!死ぬぞ!」

死ぬわけない。どんだけ大げさなんだよオオカミ少年が。

いろいろあって寒いから砂浜に埋まって寝ていた僕ら。
潮が満ちてきて足部分に海水が満ちてきたのです。
潮の満ち引きを体で体験した僕らは、眠たい目をこすっておきだした。


ノブ:「おい!ヒライとアックンがいねー!」

僕:「ん?どこいったんだあいつら?」


たしかに2人の姿がまったくありません。


ノブ:あいつら、まさか流されたんじゃないか!?


奥野:「まさか~。おきるだろ~普通。でももしかして寝てたのかな~」
なんか微妙にうれしそうな顔してます。

耕成:「とりあえず携帯に電話してみようぜ。」
やっぱり落ち着いてます。ノブの下衆な焦りとはちがいます。


トゥルルルルルルル トゥルルルルルルル・・・。


「ピッ。ただいま電波の届かないとこ・・」



奥野:「やべえ!伊勢湾に流されてった!!!」
だから、そんな訳ないだろバカ!

耕成:「とにかく探してみようぜ。」


みえ  まつさか
     (ここが三重県)         (ここが松阪と伊勢湾)



(・・・30分後くらい)


奥野:「いいやつだったよな。あいつら・・・。肉かって来てくれたし。」
奥野さんにとっては2人とも死んだみたい。そして肉が判断基準。

ノブ:「こういうのって海上保安庁に遭難とどけ出さんといけないんじゃ?」
なんて言うんだよ。
砂に埋まって寝てた友達が伊勢湾に流されましたって?
完全にひやかしだろー。
お葬式でも「息子さんは、安らかに眠ったまま満潮で流されていきました」って?
アホか!!!
どっかにおるわ!!


僕:「流されるわけないとして、どこに行ったかな?砂浜から出てみるかー。」
耐久レースのルール違反ですが、やむおえません。


(・・・さらに30分くらい後)


トゥルルルルルル!トゥルルルルルル! ピッ


アックン:「おー おはよーさん。もうみんな起きたかー?。」

僕:「おい、おまえ今どこにいるんだよ?もしかして伊勢湾か?」

アックン:「はぁ?家。もう帰ってきたよ」

僕:「えええええええ!なんで?
  おまえルール違反してんじゃねーよ!」


アックン:「お前らなー 砂にみんな埋まってるわ、
     誰も起きてねーし、俺は1人でどうしろっっつーの!
     さむくて死ぬかと思ったわ。」


僕:「うっ・・・。ヒライは?あいつも一緒か?」

アックン:「帰巣本能がどうのこうの言ってたけど、
      むしろ帰ろっかって言い出したのあいつだし。」


はあぁ??あんのやろー!!


アックン:「んでお前らまだ海なの?」

僕:「ん? まー 王将でラーメンくってるけど...」

アックン:「一緒じゃねーかよー!」

僕:「お前ら探すせいでこうなったんじゃねーか!

けっこうすぐに諦めてラーメン食べにいきましたが。。
         王将

・・・。

というわけで、脱走兵が出たため僕らのチキンレース、

記録は、半日ちょい。

ぜんっぜん耐久してない。アホすぎ。




解散後の帰り道。僕と耕成は帰る方面が一緒。

耕成:「結局、俺たちの結束ってこんなもんなのな」

僕:「うん。半日しか耐久してないしな。」

耕成:「俺ら砂浜に埋まってただけなんじゃ・・・」

僕:「それ以上言うなよ。アホらしい。」

                  チャリ
                   (僕の外車。チリンチリンは無くした)

三重県はとても田舎で、東京に比べるとダサイし、古いし、遊ぶところも少なくて。
僕たちは、いつのまにか遊びを自分たちで作るようになったんです。

その遊びは、決して人に自慢できるものや、カッコいいものじゃないけど、
僕らはいろんな大切な事を学んでいきました。

東京で刺激的な遊び場に行くんじゃなくて、仲間と焚き火を囲む中でしかできない
そんな話もあるんじゃないかと思います。

自然が生活の中にいつもあって、季節を感じながら日々を過ごして
大自然を遊び場に育ってこれて本当によかった。

だから、僕は三重県が好きです。


(おわり)


人気ブログランキングへ 三重県って確かに観光地はいまいちパッとしない。
 それでも三重県はあったかい。

#104 チキンレースはどうなった4

(このお話は続き物です。 第1話はこちら→「チキンレースはどうなった1」


 過去の思い出 
   このお話は過去のお話です。
   イタリアも起業も料理も関係のないお話です(^_-)
          (→若毛のヨミカタ






 
外は暗くなって、たき火が唯一の光源。
そのたき火が逆光になって網の上の焼き肉が影になって
黒くしか見えない!

こげたのか?まだなのか?なんも見えない!!!

ヒライ:「一か八かだな。トイレも近いし。いける!」
もう勝負する気です。生ホルモンに対し果敢です。
そして近いのはトイレじゃなく、世間では海と呼ばれてる水洗式。

奥野:「おい!!だれ? ここに石置いたやつ?肉かと思った。」
誰かのいたずらに見事に引っかかった。

アックン:「とりあえず、火のそばで両面見て確認してくしかないか。」
すげー。まっとうな事いった。よかったそういう人が1人いて。。。

ジャリッ。

ノブ:「なんじゃこりゃ!砂だらけ!!!
    だれか落とした肉を置いたなー!!!」


こうして僕らは、黒い肉のようなものを次々に平らげ、まったりとし始める。
くっだらない話をしこたまして、恋の話や部活の話をしたりなんかして、
不思議なもんで、焚き火を囲むと普段話さないようなことも、なぜか本音で話せる。

    9702469.jpg

アックン:「次の大きなイベントは修学旅行だなー。」

ケイ:「九州かー。たのしみだなー。」

僕:「ん?ノブどうした?」

ノブ:「ん。いや。なんもないよ。」

さっきまで元気だったんだけど、なんか修学旅行の話になったら
表情が曇った気がした。

耕成:「行きたくないんだろ。」
どストレートに聞いた。このストレートさがこいつの良さだけど
ノブの表情ははっきりと曇った。

ノブ:「うん。実はいきたくないんだ。俺さ,高校1年の頃、学校行ってなかったろ?
    で、そのときに班が決まったからさ、寄せ集めみたいな班なんだよな。
    だからなんか、その感じが嫌でさ。。。」



修学旅行は、課題なんかもあって、その準備のため早くから班が決まる。
この班って言うのは、部屋割りや行動のほとんどをともにするメンバーですごく重要。
高校1年の後半のほとんどを登校拒否していたノブは、まさに寄せ集めみたいな班だった。
それまでは、楽しいものとばっかり思って話していた僕らは、水を打ったように静まった。

奥野:「藩なんてどうでもいいさ。脱藩したらいいし。」
班を間違え中。 最近、日本史で覚えたらしい脱藩。
嫌なら班なんて抜け出せばいいってことらしい。

奥野:「俺も脱藩しようかな。おれと脱藩して開国しようぜ」
こいつ、わかって言ってんのかわかんないけど、慰めてる。
いつもはっきりは言わないけど、こういうとこ優しいんだよな~。

ヒライ:「そうさ、ノブ。だっぷ、あ、脱藩したらいいさ。」

ユー:「今、脱糞って言ったよな?また漏らすの?」

ヒライ:「おい!俺が漏らしたとこ見た事あんのか!!」

ユー:「漏らしてそうな顔してんじゃんかよ!!」

ヒライ:「コノヤロー!いっつも俺をバカにしやがってー!!」


はっっははっははは。


ノブの表情が、ちょっと明るくなってまた、いつもどおりの僕らに戻った。
これがきっと僕らの”らしさ”ってやつなんだろうな。
僕らは、そうやって騒ぎ尽くして深夜になった。


ノブ:「やっぱまだ夜になると寒いな~。たき火の方だけあったかいや」

耕成:「顔だけ熱い。。背中が寒い。。。」

奥野:「おーい。砂の中に埋まるとあったかいぞ~」

砂風呂?そんな感じの発想です。たしかに砂の方が昼間の熱を持ってる分、
ちょっとあったかいんです。そしたら、、、

ユー:「アックン、俺も埋めてくれよ!」

「俺も俺も! あー 確かにあったかい!」
「ちょっとあんまり深く掘るといまいちだなー。」
「アックン、もっと優しくふとん(砂のこと)かけてくんない?」


      めだまおやじ
      (当時のイメージ図。実際の写真ではありません)

というわけで埋め役のアックン以外
みんな顔だけ出して、砂に埋まった。。。


人気ブログランキングへ この砂風呂には落とし穴がありました。
 次回ようやく最後。
あっはっは!

majiro

Author:majiro

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(写真:右)
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2009/5
 フィレンツェでコック修行!
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2010/4
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 『世界の緑から』へ出発!
2010/5
  帰国。(東京→三重へ)

デザイナー  ユー
(写真:左)


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